学会の成果
中朝「察哈爾経路」
2016年8月29日から9月2日まで、韓方明会長は学会代表団を率いて北朝鮮を訪問したことを機に、中朝の公共外交を展開した。「察哈爾経路」と呼ばれる中朝初の非政府シンクタンク交流経路が開拓された。
「察哈爾経路」は中朝両国の民間交流から、文化や芸術など様々な分野における交流活動を行い、シンクタンクの力を発揮させ、中朝ハイレベル対話の実現に有利な条件を整えることを目標としている。また、「察哈爾経路」は政府に北朝鮮の情勢と政策の分析レポートを出し、民間交流の視点から、中朝の友好的な関係の発展に提言している。
政策提言
察哈爾学会が積極的に推進する公共外交戦略は2012年第十八回党大会報告に提起された。
学会は毎年中央統戦部に配置される一つか二つの調査研究課題を解決している。韓方明会長は統戦部非中国共産党学者政策提言社会グループの指導者を務めている。韓方明氏の指導により、学会の専門家は課題を解決する。多くのレポートは中央政治局常務委員に採用され、評価された。
都市外交
察哈爾学会は張家口市のグローバル化を推進し、都市の世界でのイメージをアピールすることから出発し、張家口市の2022年冬季五輪招致の成功に貢献した。そして学会は毎年研究専門家チームを集め、張家口市の都市公共外交とイメージの宣伝に助言し、都市外交に決定的なアドボカシーを提供している。
2014年から、学会は毎年江蘇省揚州市の都市外交の実施のために研究レポートを発表し、運河文化やグルメ文化等様々な視点から、都市外交実施の可能性を分析し、アドバイスを提供している。2015年9月、学会が編集して発行した『舌先上の公共外交――揚州美食文化の国際伝播』は中国初のグルメ文化の世界での伝播を内容とする研究レポートとなった。
2014年から、学会は青海省西寧市が国際的なクールシティーになることを支持し、西寧市が「一帯一路」沿線都市と経済貿易、観光、科学技術や民間交流などの分野で協力を深めるよう尽力している。
企業外交
察哈爾学会は毎年企業に企業外交を実施するためのコンサルティングやアドバイス、研究レポートを提供している。そのなか、TCL集団の企業公共外交研究レポート、中国企業の海外での利益確保についての研究、長江商学院校友会企業に企業外交に関するコンサルティングやアドバイスの提供などがあげられる。
2015年8月、学会は編集して『温商公共外交案例研究』を発表した。これにより、企業外交をグローバル経営における公共外交、社会責任における公共外交と国や地域の戦略のための公共外交に分けて研究することができる。
宗教外交
韓方明会長は2013年の年末に大韓仏教曹渓宗の仏教系総合私立大学東国大学で政治学博士号を取った。韓会長以外に趙朴初、星雲大師等の三人だけがそれを取った。
また、学会は漢伝仏教経典の翻訳も積極的に推進しており、「漢伝仏教経典翻訳国際学術シンポジウム」などの会議の開催に力を出し、中国の仏教が世界に向けて歩んでいき、国際的な交流を進めようと尽力した。
学会の知的サービス
一、『公共外交季刊』(2010年3月に創刊、年4回刊)
『公共外交季刊』は全国政協商委員会外事委員会と察哈爾学会と共同で創刊した。国内外の公共外交の発展に注目して分析し、公共外交問題について全面的に議論し、公共外交の理論研究を進めるだけでなく、中国の公共外交に役に立つとともに政府やほかの機関にも提言することを目指している。
二、『察哈爾公共外交叢書』
編集者:韓方明
1、『軟戦時代の中米公共外交』 著者 趙可金
2、『米国対華公共外交戦略』 著者 檀有志
3、『中日伝播と公共外交』 著者 趙新利
4、『公共外交理論と実践』 著者 賈慶国
5、『中国人民の国際新形象』 編集者 韓方明
6、『贏取中国心:外国対華公共外交案例研究』 編集者 龐中英、韓方明など
7、『中国と東南アジア国家公共外交』 執行編集者 柯銀斌、包茂紅
8、『都市外交:中国実践と外国経験』 編集者:韓方明
三、『『察哈爾外交と国際関係叢書』
1、『相互建構:崛起中の中国と世界』 編集者 賈慶国
2、『国司ア視野中の民族衝突と管理』 著者 趙磊
3、『全球治理:保護の責任』 編集者 賈慶国
4、『国際公共産品:変革中の中国と世界』 編集者 王逸舟
四、『察哈爾リポート』
すでに発表されたリポートは以下のようである。
1、『中国国家形象調査報告 2012』
2、『中外媒体「中国の夢」報告分析報告』
3、『地方公共外交工作分析評估報告』
4、『中国国家形象調査報告 2013』
5、『「一帯一路」是共同現代化の創新実践』
6、『「共同現代化」:「一帯一路」倡議の本質特徴』(中英)
7、『私営安保公司:中国海外安全の供給側改革』
五、『「一帯一路」研究動態』
『「一帯一路」研究動態』は「一帯一路」研究センターにより発刊される研究月刊である。